最新洋楽ランキング！ 「2019年間チャート」特集

Lil Nas X「Old Town Road」の解説にもあるが、この曲はMiley Cyrusの父Billy Ray Cyrusがフィーチャーされたリミックスバージョンである。実はこの曲はオリジナルソングと共にBillboardのカントリー・チャートから外されてしまったという。理由は「カントリーと関連性のある内容ではあるが、カントリー・チャートの対象になるほどの要素が十分に含まれていない」からだそう。Lil Nas X本人は「これはカントリー・トラップなんだからR&Bチャートとカントリー・チャートの両方に入るべきだ」と話しているという。iTunesやSoundCloudではカントリーとして分類されているため、このニュースはジャンル問題や人種差別といった大きな論争へと発展してしまった。Billboardは「アーティストの人種とは一切関係ない」と話しているとのこと。かなりネットでも話題になったが、そうこうしている間にこのリミックスバージョンがリリースされ、遂にカントリーチャートに返り咲いたという。ちなみに、この曲が収録されているEP「7」はシングルの売り上げはとても良いくせにThe Raconteursに敗れてアルバムチャートで初登場2位という残念な結果になった。そしてこの曲は19週間1位という前代未聞の偉業を成し遂げ、Mariah Careyの「One Sweet Day」の16週間1位の記録を見事塗り替えた。

「Sunflower」はポスト・マローンとレイ・シュリマーのスワエ・リーのコラボした曲となります。映画「Spider-Man: Into the Spider-Verse 」のサウンドトラックでMVもスパイダーマンの映像が流れます。曲の内容は「You’re the sunflower,（キミはひまわりだよ）」と彼女を褒めているのですが、ちょっと厄介者な彼女のようです。歌詞の見方によって男性二人が彼女を取り合っているように見えるしその逆で厄介者の彼女をどうしようか迷っている男性二人の様子が描かれています。それにしても、ポストマローンとスワエ・リーはどちらも歌えてとてもラッパーとは思えないですね。

ホールジーの曲「Without Me」は、復縁破局を繰り返していたG・Eazyとの別れを歌った曲となっています。この曲は、ホールジーの本名である「アシュリー」の視点から歌われているようで、相当傷付いている様子を歌っています。ホールジーといえばバイセクシャルで有名ですが、この曲で演じている「アシュリー」は、バイセクシャルじゃなくてストレート（異性が好み）なのでしょうか？謎は深まるばかりです。

デビュー前から注目され、今年デビューしブレイクしているロサンゼルス出身のシンガービリー・アイリッシュ。そんな彼女のデビューアルバム、When We Fall Asleep , Where Do We Goからのシングルとなります。聴いてみた感想は、謎、です笑。bad guyとは、悪い男とも訳しますが、男らしさを表す言葉らしいです。この曲は、兄がプロデュースしたそうです。

Post Malone (ポスト・マローン) がクリスマス・イヴにニューシングル「Wow.」のミュージックビデオを公開。 シンプルなビートに乗せて、無名時代から現在にいたるまでを 「ファーストアルバムを発売する前は、 誰も俺に見向きもしなかったくせに今じゃみんないつも『おめでとう』って言う」 と皮肉交じりのDisソングとなっています。2018年に絶好調だったポストですが、現在も「Sunflower」が 大ヒットし「wow」もSpotifyなどのストリーミングで上位を取っているのでこのままの調子でヒットしそうですね。

Bastilleと今話題のDJ、Marshmelloのコラボとなった「Happier」は、相手に幸せになってほしいと強く願った曲となっています。MVには、Bastilleとマシュメロは出演していませんが、誕生日に犬をプレゼントされ、親子につながってペットの犬との生涯を描いています。海外のファンからは傑作と賞賛されています。

人気ミュージカル『サウンド・オブ・ミュージック』の楽曲「My Favorite Things」がサンプリングされた曲。 「そうだ京都へ行こう」のCM曲としてもお馴染みなので聴き覚えのあるような曲調になっています。 アリアナが自分自身を含む、6人の親友たち「ヴィック、コートニー、アレクサ、テイラ、ニョムザ、ケイデンス」にプレゼントした指輪をもとにつけられたものです。ちなみにこの曲は作者の元に印税が90%送られる契約になっているので、アリアナ自身の取り分は非常に少ないものとなっています。

第60回グラミー賞にて「最優秀新人賞」にノミネートされたカリードからの一曲。この曲は今月リリースされたアルバム「Free Spirit」からの先行シングルとなっている。この曲にはSam Smithを客演に迎えたことで有名になったDisclosureがプロデュースに入っていて、カリード特有の緩さがさらに強調された一曲となっている。本人曰く「二人の間で良好な関係が保たれている期間」について歌ってるそう。カリードがシングルチャートでトップ40にランクインするのはこれで8回目で、今後の彼の活躍に期待が持てる。

トラビス・スコットの「Astroworld」からドレイクとコラボとなる「SICKO MODE」がリリースされました。この曲は、ドレイクとレイシュリマーのスワエ・リーとコラボしていますが、フィーチャーされておらず、ソングライターの一人と位置付けられています。SICKOは、仲間や無敵などを指す言葉で、ドレイクなどの大ブレークアーティストとコラボしてるから「無敵モード」なんでしょうか。曲調も一節ごとにサウンドが変わり、何曲も聴いているような感じがして新鮮味がある音楽となっています。

2013年10月に解散した米ディズニーチャンネル出身のJonas Brothersの復活第一弾の新曲として「Sucker（サッカー）」がリリースされ話題となっています。Jonas Brothersは長男ケビン、次男のジョー、三男ニックのジョナス兄弟によるバンドでジョーはバンド「DNCE」ボーカルとして、三男ニックはソロ活動、長男ケヴィンは父親業にとそれぞれの道を進んでいたのですが、2019年の2019年2月に突然新曲を発表して大きな話題を生み、ビルボード・シングル・チャートで初登場1位を獲得します。MVにはそれぞれの奥さんがサプライズで出演しており、6年前とは違う新たなJonas Brothersを演出しています。2019年でサプライズとなる初登場１位の「Sucker（サッカー）」はどれほど伸びるのか楽しみです。